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少しの安心

 みなさんこんにちは工務の中西です。
 近頃は自然災害による被害も多く、規模も大型化していると感じています。地震・台風・竜巻・噴火など今の人類では事前に処置が出来ていない、予測や予防が困難な現象です。

 先日、埼玉県から自宅に感震ブレーカー(地震を感知すると自動的にブレーカーを落として電気を止める器具)の設置協力の依頼がありました。首都直下型地震発生時に災害拠点病院周辺で大規模な火災が発生すると救急救命が遅れる恐れがあるため、病院周辺の木造住宅を対象に無償で設置するというものでした。

 阪神・淡路大震災や東日本大震災では、火災発生の原因が電気関係で50%を超えているとの事です。特に停電から復旧した際に起きた電気火災(通電火災)での拡大被害は残念でなりません。私が担当させていただいた建物にも数件ではありますが、感震ブレーカーを設置させていただきました。品川区等では補助金の交付制度がありましたので、利用されたお客様もおられますが「少し安心できますね」とのことです。私も良かったと思いました。
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by tandw | 2018-10-27 23:01 | nakanishi | Trackback | Comments(0)

『社員研修』を通して新たに教えられること。

T&Wでチーフデザイナーをしております 千北 正(チギタ タダシ)です。
数年前から、戸建注文住宅のエクステリアデザイン(外観)、インテリアデザイン(内観)のイメージスケッチ表現の実習指導を、住宅会社の「社員研修」で講師をさせて頂くなかで、多々教えられる事があります。
私は、かつて東京目黒にある建築・インテリアのデザインを専門とした学校(ICSカレッジオブアーツ:旧インテリアセンタースクール)で、学生へデザイン表現実習指導を20年以上経験してきましたが、住宅会社で設計実務を行っている方々への即戦力指導には、大変に緊張しました。
その研修先で、よく紹介させて頂くのが、下記のフランク ロイド ライトの「落水荘」のプレゼン用のデザイン画です。
世界の歴代の建築家や、デザイナーたちは、スケッチ等が上手な方を多々見うけます。住宅デザイン等のアイデアスケッチで表現した例も多く、私が感動した作品に(下記、社員研修でも紹介した)、フランク ロイド ライトの「落水荘」の外観イメージスケッチ(トレーシングペーパーに色鉛筆表現)は、お施主様への感情移入が強く打ち出され作品で、学生時代から大変感動し、大きな影響(表現技術)を受けた作品の一つです。この「落水荘」は、アメリカの偉大な建築家の一人、フランク・ロイド・ライトが設計したカウフマン邸として、1936年にアメリカ合衆国のペンシルベニア州に建てられました。滝の上に建物がせり出しているところから落水荘(Falling water)と呼ばれています。自然と融合するかのような美しい建築です。
逸話として残っていますが、落水荘(falling water)の建主は実業家エドガー・カウフマン。当時のアメリカのデパート「カウフマンズ」のオーナーでした。建主のカウフマンはこのスケッチを一目見るなりライトに不満をぶつけた。「滝の上に家を建てるなんて聞いたことがない。私が建てて欲しいのは滝を眺める家だ。」ライトは云った。「そんなことを云っているようでは、あなたはこの建築に値しない。」カウフマンは押し黙ってしまった。周りはどうなることかとハラハラするばかり。するとライトは諭すように云った。「カウフマンさん。滝を眺めるのではなく、 滝と共に暮らすのです。」ライトの頭の中には既に滝と共に暮らす家族の物語が出来上がっていたのでしょう。それにしても建築家がここまでのパースが描けるとは驚きです・・・。
余談ですが、この建物は、福山雅治 キユーピーCMのキユーピーハーフ TVCM 「サラダはクールだ」でも背景に使われた住宅です。
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       ▲「落水荘」のライト直筆の外観スケッチ    ▲現存の「落水荘」外観写真

設計段階でのデザインのイメージを相手に伝える手段には、現在ではCAD・CGは勿論ですが、アイデア段階のデザイナー自身の手描きのスケッチ(パース)は、お施主様とのイメージの共有と、これからの打合せに、更なる親近感を与えることは間違いありません。私は日頃の営業推進・設計支援業務を通し、お施主様への、プレゼンテーション業務を中心に活動をしておりますが、同時に、社団法人「建築デザイン倶楽部」にも参画し、法人のコンサルティング業務の一貫として、日本全国の住宅会社(研修社員40~80名)へ出向き、表現技術研修で、即戦力として使えるイメージスケッチ表現(鳥瞰・外観・インテリア、等)の実技・実演指導もさせて頂いております。上記にも記しましたが、私は、住宅業界に入る前は、建築・インテリア系のデザインの専門校で、20年あまり、学生への表現実習指導として、教育畑の経験をもち、人前での実習指導には、あまり抵抗はありませんでした。しかし、毎日実際の実践・実務を行っている方々への研修には、大変な緊張が走り、私自身の日頃の作業を通した、時間の切り売りでは済まない事を強く感じた次第です。研修が行われる前の数日間は、一日の会社での自分の仕事が終わった後、夜9時ぐらいから、毎日2時間ほどの秘密訓練をしております。 全てにおいて事前の周到な準備には手を抜いたことがありません。自分でも同じ実習課題を、時間を区切り事前にシミュレーションし、疑似体験の訓練が、より確かな形で相手に伝えるための創意工夫と若干の余裕(笑顔で接する大切さ)も出てきます。

  ▼パース研修風景(住宅メーカーや工務店等での)写真
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また、これらの社員研修のための、指導用テキスト(マニュアルやレジュメ等の作成)や、実技演習用の課題(フォーマット)づくり、その為の参考作品づくりが、日頃の実務で培ったものに対し、より自己研鑽と、日常業務の客観視ができる良いチャンスを得ることができます。60歳を超えた私ですが、社員研修の講師を通して、怠らぬ日々の実務と、日々の実務の積重ねを通して、お施主様へ伝えるための感情移入と表現の創意工夫が、自身の進化のためにも、大きな刺激を与えてもらっていることは確かです。日々初心を忘れず、緊張感ある作業を大切にしていきたいと思います。

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③狭小地でも諦めさせない!技術とセンスで広く魅せる!ティーアンドダブリュー
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by tandw | 2017-02-24 23:45 | 千北 正 | Trackback | Comments(0)

『稀代の巨匠・建築家アントニ・ガウディが残したもの』

     スペインの建築「サグラダ・ファミリア」(聖家族教会)が着工から144年で完成へ!!
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              ※アントニ・ガウディ(1878年)(写真:ウィキペディアから)

スペイン・カタルーニャ出身の建築家アントニ・ガウディ(1852-1926)が手掛けた未完成の巨大教会「サグラダ・ファミリア」(聖家族教会:カトリック教会)。 この世界遺産は以前、完成までに300年くらいはかかると言われていました。 ところが、現在では2026年の完成が見込まれており、1882年の着工から144年で完成するといわれています。この「工期半減」の裏には、3DプリンターやCNC(コンピューター数値制御)の石材加工機といった最先端IT(情報技術)の活躍があっての事です。


T&Wで意匠・デザイン(チーフデザイナー)を担当しております、千北正(チギタ タダシ)です。
今回ブログ更新に何を「テーマ」にしようか思いを巡らしている時に、自宅近くのコンビニで見かけた本が、きっかけとなりました。購入した本は『Casa BRUTUS特別編集 ガウディと井上雄彦 (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)』の一冊です。

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※Casa BRUTUS特別編集 ガウディと井上雄彦 (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)より

私は、40年前の大学時代から、アントニ・ガウディの作品には、強く興味を抱いておりました。彼の想像力と造形力、それを支える、設計施工(構造)技術力には、目を見張るものがあります。そして、彼は、パトロンにも恵まれたラッキーな建築家でした。

私は、26年前(1989年)にデザイン学校で教鞭をとっていた時代、夏の教員研修旅行で、名古屋市で開催された「世界デザイン博覧会」に行く機会を得ました。名古屋城天守閣を舞台に、ガウディの展覧会「ガウディの城」で、原寸大の構造シミュレーション模型や建築模型、家具等々に遭遇しました。

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※アントニ・ガウディが1898~1900年46~48歳の時期に設計したCasa Calvetの為にデザインしたインテリアの名著1000chairにも収録されている代表作的椅子Carved chair for the Casa Calvetです。


そこであらためて、「サグラダ・ファミリア」がいまだに建築中であることを、再認識したことを思い出します。当時1882年の建築着工から既に100年以上が経過しており、「完成まで200年以上はかかる」といわれていました。・・・・私が生きている間には、完成はしないものと諦めたのを覚えています。ところが現在、サグラダ・ファミリアの完成予定は、12年後の2026年と大幅に前倒しされているという話を知りました。私が生きている間に完成した姿を見られそうな気配になってきたのです。

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          ※急ピッチで建設が進むサグラダ・ファミリア。「生誕のファサード」側より

この予定が現実のものになれば、サグラダ・ファミリアは約144年の工期で完成する予定です。1980年代に見込まれていた300年という建設期間は、この30年間で半減することになります。図面では表現しきれなかったこの建築の設計・施工に、「3Dソフトウエア」や「CNC加工機」が使えるようになったことも、「150年以上の工期半減」の大きな力になった事を知りました。

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          ※コンピューター制御による石加工機(資料:サグラダ・ファミリア地下博物館)

以前は御用達の石工職人がコツコツと手作業で作り上げてという事を聞いていましたが、時代は変わって石の加工はコンピューター制御の石材加工機で行って、構造部材には石積みの構造ではなく鉄筋コンクリートが多用されるようになりました。日本の在来の木構造部分が棟梁の手刻みではなくプレカットになったのと同じ時代の流れを感じます。

■逆さ吊り実験で構造解析
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※逆さ吊り実験の再現模型。重りに惑わされずワイヤの形を見てみると建物の柱が上下逆さまになっているのが分かります。「写真:家入 龍太(建設ITジャーナリスト)」


1882年に建設が始まったサグラダ・ファミリアは、直線、直角、水平がほとんどない外観に数多くの彫刻が網羅され、建物と一体化されています。 BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング:コンピューター内にバーチャルな建物を構築し、その情報を設計・施工・管理など全プロセスで活用する手法)も、CNCの工作機械もなかった19世紀から、 よくぞこのような複雑な建物をつくってきたものだと、巨匠「アントニオ・ガウディ」をはじめ、建設プロジェクトの関係者には敬意を払いたい気持ちになります。
今から、26年前には、数本の塔があるだけでしたが、最近では急ピッチに建設が進み、2010年には大空間を持つ礼拝所が公開されました。途中から枝分かれして天井に伸びる複雑な柱が林立した空間は、圧巻です。

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※[左]2010年から公開されている礼拝所の内部 「写真:家入 龍太(建設ITジャーナリスト)」
※[右]途中で枝分かれして天井に伸びる樹木のような柱 「写真:家入 龍太(建設ITジャーナリスト)」

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※サグラダ・ファミリア聖堂の外観(1950)と内観(1949)の鉛筆スケッチ
ジュアン・マタマラ(ガウディが建築家になる前から仕事を共にした仲間)の鉛筆スケッチ。カタルーニャ工科大学バルセロナ建築学部ガウディ記念講座、バルセロナ©Càtedra Gaudí

このように、12年後の完成を契機に(冥途の土産に・・・?)
「ガウディ作品探訪」と題して、スペイン・バルセロナをスケッチBook片手に、旅行を企んでおります。
この世に生きていればですが。・・・(*´∇`*)・・・




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⑤耐震性とデザインを。家族の命を守り、育む家に、いま。ティーアンドダブリュー




by tandw | 2015-08-26 16:27 | 千北 正 | Trackback | Comments(0)

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